Part 12:「新たな選択の先に」
ダミアン・ストーンは、一度決断したことで目の前の世界がわずかに変わったように感じていた。
彼は、深呼吸をしながら地図に記された線を慎重にたどり、それに自分の未来を重ね合わせていた。
「選ぶのは、自分だ」
彼は静かに言った。その声には、以前のような迷いが消え、どこか強さが感じられた。
その目には、再び自分の道を歩む覚悟が宿っていた。
私が彼に近づくと、彼はふっと顔を上げ、私の目を見た。
「でも、どこから始めればいいんだ?」
その問いかけに、私はすぐに答えた。
「まずは、過去を清算することだ。
どんな選択をしてきたかは関係ない。今、どこに向かうのか、それを選ぶんだ。過去はもう、後ろに置いておくべきだよ」
ダミアンはしばらく黙って私を見ていたが、やがてゆっくりと頷いた。
「それが正しい選択なんだろうな……」
彼は再びペンを手に取り、地図に何かを書き込んだ。
その瞬間、私たちの周囲に微かに振動が伝わり、どこかで音が鳴り響いた。
何か大きな変化が起きる予兆のようだった。
「今、何かが動き始めたようだな」
ダミアンはそう言い、私を見つめた。
私は黙ってその目を見返した。彼の決断が、今後の未来にどう影響を与えるのか。
その答えは、まだ見えない。ただ、ひとつ確かなのは、彼の中で何かが変わりつつあることだ。
そして、地図に記された道筋が、これから新たな方向を示すだろうこと。
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