Part 4:「私に託されたもの」
私は、そのときなぜか涙が出そうになった。
彼の選択が正しいとは言えない。
けれど、完全な悪でもなかった。
「なぜ私に、この夢を見せたの?」
そう問いかけると、ダミアンは一枚の紙を私に渡した。
そこには、ひとつの言葉だけが書かれていた。
“真実を知る者”
「君はただの夢見人じゃない。君には見える。未来も、過去も。そして“分岐点”も。」
彼の目は私をまっすぐに見つめていた。
この言葉が示す意味。
私に何ができるのか――
まだはっきりとはわからない。
でも、私は感じていた。
物語はまだ、終わっていない。
むしろ、ここから始まるのかもしれない。
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